| 所属 |
東京弁護士会 |
| 出身 |
東京都 |
| 趣味 |
古美術・陶器等の収集・鑑賞、読書、ボウリング(最高点:試合299点、練習300点) |
| 学歴 |
中央大学法学部政治学科卒業 |
メッセージ
私は、30年余りの検事在職中、「御巣鷹山日航機墜落事故事件」、「花巻空港JAS機着陸炎上事故事件」、「迎賓館及び横田米軍基地ロケット弾発射事件」、「大手ゼネコン汚職事件」、「オウム真理教事件」等の著名事件に、捜査、公判、決裁官として関与したほか、公職選挙法違反、贈収賄、背任、株価操作等の企業・経済犯罪、強盗殺人等の凶悪犯罪(死刑求刑事件を含む)、航空機・船舶・自動車等事故事件、労働者保護法規違反事件等、多数の事件を担当してまいりました。また、イスラエル国等への出張では、現地日本大使館、情報機関、大学研究機関等との情報交換も行いました。
そうした検事としての経験に加え、情報公開・個人情報保護審査会委員の職務を通じて、政界、中央官庁や地方自治体等の行政機関、民間企業その他各種組織の問題点、国際テロリズムやイスラム原理主義勢力の実情等について、様々な角度・視点で扱い、危機管理に関する研究、勉強も重ねてまいりました。
弁護士登録後は、東証一部上場企業の社外監査役を4年間務め、いわゆるコーポレート・ガバナンスなど、企業法務についての研究も重ね、取締役会における議論の在り方、実効性の確保等について、かなり辛口の発言及び提言を行うほか、国内の営業拠点、子会社等はもとより、東南アジア、ヨーロッパ、南米等の海外子会社へも出張して監査を実施し、各国の国民性、文化、市場の特性等と関連した業務の在り方、問題点等をつぶさに見聞してまいりました。そんな経験も踏まえて、近年大手企業の不祥事が頻発している実情を見ると、まことに嘆かわしく、我が国の企業ガバナンスはまだまだ遅れていることを痛感します。
最近では、SDGs(持続的発展目標)というものが広く喧伝され、またESG(環境、社会、ガバナンス)投資という言葉もよく目にします。もちろんそれぞれ大切なことに違いありませんが、頻発する企業の不祥事を目にすると、企業役員(社外取締役、社外監査役を含む)個々人の倫理観、健全な使命感の欠如に根源的な原因があるように思われます。そして、同じことは、株主、投資ファンド、機関投資家達にも当てはまるように思われます。
また、東京弁護士会の民事介入暴力対策特別委員会の委員として、市民生活、企業、行政等からの暴力団をはじめとする反社会的勢力の排除、暴力団離脱者支援等の問題にも取り組み、同委員会において種々の提言や発言、対外活動等を行っています。
さらに、地方公共団体の内部調査委員会委員長として、公有地の売却・購入についての調査、報告書作成や、特別行政法人を被害者とする補助金不正請求事案についての調査、法律意見書作成等も行いました。
取扱業務分野
※1 行政機関及び独立行政法人等情報公開法・個人情報保護法
※2 コーポレート・ガバナンス、コンプライアンス、危機管理、反社会的勢力排除等々、企業法務全般
経歴
| 1975年10月 |
司法試験合格 |
| 1976年4月 |
司法修習生(京都修習) |
| 1978年4月 |
検事任官(東京地方検察庁) 以後、福島、浦和、前橋、横浜、秋田、東京の各地検に勤務 |
| 1995年4月 |
盛岡地方検察庁次席検事 |
| 1998年4月 |
公安調査庁調査第二部第一課長 |
| 2000年4月 |
名古屋地方検察庁総務部長 |
| 2002年4月 |
東京高等検察庁 以後、福岡高検宮崎支部(支部長)、東京高検に勤務 |
| 2008年9月 |
最高検察庁 |
| 2008年11月 |
検事退官 |
| 2008年11月 |
内閣府情報公開・個人情報保護審査会委員(2014年まで) |
| 2014年4月 |
弁護士登録 |
| 2015年6月~2019年6月 |
カシオ計算機株式会社「社外監査役」 |
| 2016年4月~2023年3月 |
東京弁護士会「民事介入暴力対策特別委員会委員」 |
| 2017年4月~2023年3月 |
東京都総務局コンプライアンス推進部「法律特別専門員」 |
その他
■所属法人・団体等
・一般社団法人日本安全保障 危機管理学会員(同学会認定クライシス・マネージャー)
・一般財団法人行政管理研究センター 賛助会員
■著作、講演等
専門書、学術論文等の著作はありませんが、法務総合研究所刊行の「研修」誌、情報公開・個人情報保護専門誌、インテリジェンス専門誌等へ多数の寄稿をしています。
検事在職中には、警察その他の官公署職員、民間企業従業員等に対する講演・講義を多数行いました。弁護士登録後は、東京都職員(内部監察及び人事部門)に対する講義、ロータリークラブ等民間団体での講演等も行っています。